FITについて

最近, 故障率の単位FIT(Failure In Time)が通信機器の信頼度の計算方法を規定した規格Telcordia SR-332で規定されていることを知って胸のつかえが取れた。FITは稼働 {10^9}時間あたりの平均故障回数を示しているのだが, いままで {10^9}というmagic numberが含まれていることに疑問を感じていたのだ。しかしこれは単にTelcordia SR-332で規定している信頼度の計算方法ではFITを故障率としているということに過ぎないということを理解した。 調べている途中でTelcordia SR-332の計算方法のお手本(?)となったMIL-HDBK-217では故障率として稼働 {10^6}時間あたりの平均故障回数を使っていることを知り, この結論に至った。故障回数が整数であることにこだわらなければこれらは1時間あたりの故障件数を算出できるのだから何の問題もない。